花がふってくる

八木重吉さんの詩は 
きっといろいろな 身を切られるような思いから 生まれたのかもしれないけれど
それをおしつけることなく
いろいろなひとの 思いを 
そのことばのうえに 重ね のせることを 拒むことなく
ひらり と 軽やかに あるから 素敵だ
いま エゴノキや ハリエンジュの花が このてのひらにやってきた
さやさやと 揺れている
風を待って
もう少しすれば 
はながふってくるとおもう
はながふってくるとおもう
このてにうけとろうとおもう・・・と
あの ことばをとなえる
目の前の花に そのことばがのっかって
さらに光りだすのだなあ
偶然手のひらに乗っただけの ひとつが 
特別なひとつになる 一瞬
なにかに ふ と かさなって それが 別の光を放つようなもの
そういうものを 生み出したい つくりたい・・・という心持

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