今朝は 雪
ほっとひといきで 静かに眺める人もいれば
追い討ちをかけられた気持ちで 恨みに思う人もいる
意味も
答えも
1つには まとめられない
ゆきのひとひらひとひら
それぞれ違う形で
違う人たちの上に
同じように
ただそれだけの現象として
ふりかかり
ふりかかる
今朝は 雪
ほっとひといきで 静かに眺める人もいれば
追い討ちをかけられた気持ちで 恨みに思う人もいる
意味も
答えも
1つには まとめられない
ゆきのひとひらひとひら
それぞれ違う形で
違う人たちの上に
同じように
ただそれだけの現象として
ふりかかり
ふりかかる
「1996・2.17」
バラバラのメチャメチャの
ゴチャゴチャのグチャグチャの
雑多な色と臭いの混ざり合った
人間の生活のハラワタの
寄せ集めの
膨大な廃材の山に
白い雪が
泣く子を寝かしつけるように
やさしくやさしくふりつもり
真っ白な山脈になって
その日一日
やすらかに眠っていた。
震災詩集「ヒマワリ」より
お会いしたことも無く
降りかかったものの 大きさも
辛さの程度も 違う方と
似たような 心持が生まれ
そうです そうなのです
・・・と うなづきあえること
共に感じ合えるということが
どれだけの 救いになるかということ
それが 未だ来ぬ明日を
なんとかやっていける・・・と 希望に満ちたものに 思わせてくれるということを
しみじみ ありがたく 受け取らせていただいております