涙をとめるには

どうしたらいいのだろう
ぶつかって泣くお子
眠れずに泣くお子
叱られて泣くお子
意地悪されて泣くお子
いつまでも痛いわけじゃないよ この痛みはそんなにつらくないよ・・・と 安心してもらって 楽しいことに気をそらして
眠れないことは辛くないよ 眠ることは怖くないよ・・・と やはり 安心してもらって
叱ったことは 良かれと思っていったことで あなたを憎いわけじゃないんだよ これ1つであなたのすべてを決め付けているわけじゃないんだよ・・・と わかってもらって
いじめることの 発生した原因や 互いの関係性にもよるけれど それが 世界のすべてじゃないんだよ 少なくても 私は あなたを受け止めるよ・・・と 他の着地点をみてもらう
・・・そんな 感じ。
映画を観て 本を読んで泣いてしまっても 自分の身に起きたことではないと わかっているから 程なくして 涙が止まるのかもしれない
小学生低学年の頃 市民センターに 映画『禁じられた遊び』がきて その場ではこらえたものの 家に着くなり 号泣した
取り残された思いが 自分の中で起こったことのようになって 愕然とした恐怖感
涙と哀しい気持ちがとまらなくなって しゃくりあげて苦しかった。
そのときばあちゃんは しがみつくわたくしに「いだぐもかいぐもねくて ほだん なじょしてなぐんだが・・・ なっこだねんだいん、 あだの むがすのがいこぐのこったがら」(痛くも痒くもなくて そんなに 何故泣くのだろう 泣くことはないんだよ あんなの 昔の 外国のことなんだから)・・・と 慰めて ふざけた歌など ふたつみっつうたってくれて おどけて 屁などもこいてくれたっけ
んで いつの間にか 笑えてた
安心感が 鍵かなあ
自分の中にとどまる 悲しみに絡めとられつづけることなく
目をそらしてみれば 他にも楽しいことがあるのだよ と 
逃げ道の 余裕を 感じることができたら良いのかなあ
でもどうせ・・・と 涙の地点に視線が引き戻されると また うろうろ惑うんだね
そんな省みる視線がない お子には ぐずぐずうろうろは 無縁・・・下手な大人にありがち
ず~っと 泣いている お子をみて わたくしは どうやって何度も泣いて 何度も涙を止めてきたのだろう なんてことを ぼんやり思い出していた

コメント / トラックバック 4 件

  1. ぐりろたるぱ より:

    のんべえに成り果てた今では
    さほどでもありませんが、幼少期は
    「嘔吐」がこの上なく恐怖でした。
    体調崩して吐き気がこみ上げてくると
    どうか吐かずに済みますように、と脂汗かきながら
    神様にお願いしたり。でも・・いざ吐いちゃうと
    その後のすっきり感ったら。
    泣くってのもそれに似てる気がする。
    つらさに飲み込まれないようにこらえてこらえて・・
    でもやっぱりいざ泣いちゃうと
    今度はいつまでも泣いていたいような気分になって・・・る頃には
    涙も枯れてるんだなぁ、これが。

    • bunbun より:

      昔 こらえられなかった 吐き気も
      筋力付いてくると こらえられるんだなこれが
      でも それは 吐くタイミングを遅らせるだけなんだけど。
      泣くことについても きっと 今は こらえられるけど それとて 吐き出すタイミングを遅らせてるだけだね。
      泣く・・・て ある程度 悲しみの輪郭が はっきりしているのかもしれない
      もっと 始末に終えないのは もやもやして 気持ち悪いけど なんだかわからないまま 放置して 溜まってしまった重い思いとか
      大人なふりして 感情に蓋をして 吐き出さぬまま 奥底で膿んでしまったみたいな思い
      泣けないまま 哀しくなんか無いと たかをくくっていたらば 
      ある時 ふとしたきっかけに やっぱり悔しかったんだ哀しかったんだ!と 合点がいって ぶわああああ~!と 堰を切ったように号泣して えらいめにあった 北九州の夜
      早いとこ 泣ければよかったんだなあ と 翌朝 しみじみ 思いましたわ 
      ・・・何ぢゃそりゃな話で すんまへん。そのうちおいおい・・・
      んで 今 もうそんなことは ほとんどないですが
      泣いた翌日の朝の 海老水餃子化した 瞼が怖くて おちおち 感動的映画も 観られまへん
      ・・・だもんで(夜テレビでやる映画の場合は)鏡を目の前に置いといて 泣いたらすかさず 鏡を見る・・・と あまりにみっともなくて馬鹿かよ と涙引っ込みます

  2. akaru より:

    すみません、このページ、わたしのブログに転載させていただきました。
    もしダメならすぐ削除します。

    • bunbun より:

      えええ!?akaruさんの ブログにですか?
      なんか 恐れ多いというか 恐縮してしまいました。
      午前中も akaruさんのところに 覗きに行っていたのですが・・・。
      拙い文を いつも 読んでくださってありがとうございます。
      何だかいつも 励みを頂いている感じです
      わたくしのでよろしければ 転載なり 教材のたたき台なり 煮るなり焼くなりしてくださって 構いませぬ

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