二十年以上前
まだ 髪の毛を 業者さんに ほどこしてもらっていたころ
パーマも当てたり 髪マニキュアっちうのも やったりしましたわ。
参考写真として 雑誌モデルさんの切り抜きなんか持って行ったりして
女の子してましたな わはは。
でも、母と一緒に行って 切り抜き覗いた母が
「そんなに短くすんのもったいない!それがかっこいくみえるの モデルさんが素敵なだけで あんたには似合わない」などと ごちゃごちゃはじまり
店長さんから「俺の技術で何とかするから 店で 親子げんか やめてくれない?」と やんわり諭されたっけ。
それまでは 頭に傷がある・・・てことが 自分の中で 重た~く あったもんで
知り合いの店でも なるべくいきたくなかったのだが、
しゃれっ気が 救ってくれた・・・てとこでしょか。
緑が好きだからって 髪マニキュアも緑にした頃
ある日 友人の役者男が やけに こ汚い髪の色してたのみて
きったね~・・・といったら 「お前も同じ色してんじゃん」ていわれてショック受けた。
緑マニキュアは一瞬で 卒業。
ダンス系の舞台で「髪の色明るくした方がいい」と 言われ始めた頃は
便利な「おうちでできます」脱色(ブリーチ&マニキュア)が発達してきたもんで 
やり始めたはいいが
だんだんエスカレートしてきて 金髪っぽくなってきて
ある日 お子様たちに「ねえ?ヤンキー?」などいわれて がっかりした。
だんだん 猫も杓子も・・・ちう感じで あのひともこのひとも「明るい髪の色」 しかも大抵傷んでるから 薬剤上塗りしまくり・・・うんざり。
歌人・原 阿佐緒さんの 生涯をミュージカルにしたやつへの出演の時
まだ若干 髪の色が 茶色っぽかったので
おかっぱ鬘つけることになり、それが似合わねえのなんのって・・・ショック。
その時 ああ、黒髪に戻そう・・・と決心したんだ。
あれから何年か経って、そんな舞台ももうなかろうし
ちょいと 驚く色にしてみようかな・・・と ふと思ったけど
今日 舞台前に 髪結いしてたら
それをちょいと手伝ってくれた 由紀姫が「わー、なんか なんにもいじってなくて つるつるきれいな髪」てなこといってくれて・・・ええ?そんな褒められ方したこたあねえぞ
なんて 嬉しくなり 
単純に やっぱ いじるのやめた・・・と 翻る気持。
根性無い ふにゃふにゃ 猫毛ではあるけれど
このままでしばらく おりましょう

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