この手など伸ばさずとも

概ね 世界は なんとかやっていけるのだろうな
わたくしの助太刀など 屁のツッパリにもならぬし
・・・なのに 性懲りもなく 何かはできるかも・・・なんて 驕った気分になったりもする。
昨日 東京の M駅で
19時~ 新高円寺での パントマイム稽古に間に合うように・・・と
比較的ぎりぎり 電車に駆け込もうとしたらば
目の前に 白い杖を持った どう見ても 外国生まれな 肌色のかた
彼も少し駆け足・・・でも 誘導ブロックの 前の方に
やはり 小走りの人々がいて 杖が当たって 駆け足の足を緩める その人。
異国で 更に 大変な思いをせねばならないのか!?と 勝手にはらはらして
共に 歩みを緩めてしまった・・・電車行く ぷしゅ~。
見た目で勝手に 思い巡らせちまったが
日本生まれかもしれないし、長く日本にいて 毎日の慣れたことで 電車乗りなんてお手のものかもしれない・・・と 一瞬 思ったものの
そんなのは 何か助太刀できるかも・でも恥ずかしいから 余計な手出ししないほうがいいかも・・・そんな 自分の 引っ込みたい思いへの 言い訳に過ぎないかも・・・と 思いなおす。
電車が来て ちゃんと乗れるようなら それでいいんぢゃが、と看板見る振りして
さりげなく 彼の方へ視線を移動すると、乗り口でもなんでもないところへ 立っている。
結局電車 きても そのまま あらぬ方向へ・・・ああああ 誰か!
誰も よって行かぬのね
おせっかいでしたが もうしもうしこちらですよと 袖をつかんでしまった。
気付かぬ・・・といった風情の人々が いっせいにこっちを見た・・・わたくしが驚く。
彼は「ありがとございます」と 若干たどたど言葉。
ちょうど優先席車両だったので 何とかなると思いきや
彼は座る様子なく しかも 彼の目の前の空いてる席に
どっこも 悪くないような 若造が どかっと座って 携帯いじり・・・そこ 電源切るエリアだべ!? むかっ腹ふつふつ。
ま、でも 座りたくないのかもしれないしね・・・と やはり 関わって 余計なお世話様になる自分の 恥や照れの いいわけみたいなもんを 思った。
でも、なんだか そんなこんなな理屈ばかりこねて ばっかぢゃねえの?な気分になったので 若造の膝を 半ばわざと かすって 彼の前へ行って
ここあいてて座れますから・・・と またもや袖をつかむ
再び 彼「ありがとございます」と 戸惑うように言って 座った。
行き先聞いて そこまで行くの 大丈夫か訊いた方がいいかな?それこそ余計なお世話かな?ここまで来れば後は何とかなるかな?なんて思い巡らせつつ 外を見る
ドアガラスに ちらちら 彼とわたくしを 見比べてるような視線が映る・・・いやそんなこたあないか、自意識過剰気味。
やったことが良かったかどうかわからない
善行をしたような 自意識が 気持悪い
でも 異国(憶測)にて 嫌なことばかりでもないんだな・・・て 少しほっとしてくれたら嬉しいな・・・て 本気で思う。
でも、わたくしがしたことが 嫌なことだったりしたら申し訳ない・・・なんて ハタと思ったり・・・
屁のような ことさえ さっくりと やりこなせない 自分のかっこ悪さに
ちみっと 疲れる。

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