しゅるしゅる

名も知らぬうち 

その しゅるしゅるした 動きが

魚のようだ と 思った

「しみ」という名を 知って

何かが 阻まれたようで

すこぅし がっかりしたけど

そこに あてる字が「紙魚」と 知って

また 胸のうちで あぁ と うれしくなって

しゅるしゅると 泳ぎ始めたんだ 胸のうちで なにかがね

そんな たあいもないこと 

きくともなしにいる あなたに言いたい

でも ほんとに言いたいのは

あなたの ことばに 触れて

ふと とまどって たちどまって

そしてまた ささいなうれしさに

しゅるしゅると 泳ぐようにはしゃいでしまう 心持ち

まるで 紙魚のようなの

言魚とでも いうのかな なんて

やはり 他愛ないことで

でも それをきいて

どんな顔するか

見てみたいんだけどな

ねぇ…聞いてる?

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