辿り着くまで

昨日 まいった「とみおかアーカイブ・ミュージアム」

https://www.manamori.jp/museum/

矢内靖史さんの 写真展『かえるあい』周辺のこと

しみじみと 思い返したりしてた

まずは

行くまでの道々

覚悟はしていたけど 

「暮らし」があったところへ

土や 

砂や 

草や 

時が 降り積もっても

いくら掘り返し 均し 整えられても

震災の

原発事故の 被害は 消えるわけでもなく 

そこにあった

そちこちの 帰宅困難地域進入禁止の ゲートがあって曲がれないから 信号点滅のままの 交差点を ふたつ みつ 過ぎると

少しだけ また 人が そこにいる気配のエリアに 抜けた

立入禁止区域にも

そうでないところにも 季節は 区切りなく 巡っていて

引くしかなかった線…人の仕業を 思う

建てて間もないような とても美しく整えられている 庭…でも 暮らしの気配がないのは

時々 訪れて整えている…ということなのだろうか

そんなあたりを ぐるりと めぐりすぎた後

辿り着いた「とみおかアーカイブ・ミュージアム」(一瞬 間違って 向かい側の 文化交流センター学びの森…かつて 仙台YWCAの 一室をお借りしてやってた シェアお教室のお名前と同じ!)

作りが 近代的で 立派!

縄文遺跡だけでなく

多くの戦をも越えて「富岡」というまちの形に 結ぶまでの記録

歴史 暮らしを  

博物館美術館ならではの 最新保持機械にも 守らせながら

みっちりと 見せてくれていた

自力で港を拓いた「一見さん」の 話とか

まちを みんなで 作り上げてきた日々

とみおか愛に 満ちていた

後半は 原子力発電によって 日本を支えてゆくのだ…の 思いがあった時代から 一転して 震災のこと

自然災害から 一瞬にして 人災的 原発被害の展示

あと 十数分で 目当ての トークイベント始まる てのに

展示おわりまで あと 数メートルなのに

最期の瞬間まで 人命救助に動いておられた パトカー(津波あとから引き上げられた)の展示の前から しばし 動くことできず

己を引きずるような感じで

希望に つながる 展示のとこまで なんとか 進んで

その先の 光満ちる 写真展のエリアに 辿り着いて

もぞもぞ 目や鼻から 出るもんを 拭ったのでした

そこへたどり着くまで 既に 結構な ボリューム

改めて また 来なければならんな と しみじみ思いましたのよ

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