焦らず 待て

おでんが 好きだ♪と 思えたのは

パントマイム お師匠 まんちゃんの おでん

出汁 構成員の一つに 牛スジがあるとか

一度 仕込みを お手伝いしたことあるけど

大根剥いたくらいだったかな…なんの 助太刀にもならず

でも わくわくと 楽しいひと時だったなぁ

んで うちでは 母は ほぼ おでんを作らなかったので

父が おでんを 仕込んでた

はじめのうちは おでんの出汁的な 出来合のものを 使っていたようなのだけど

わたくしが ちょこちょこと 

まんちゃんの おでん うまいんだ〜♪ なんて いったもんだから

俺だって!と 奮起したか

もともと 自分でやりたがり こだわりの人なもんで

出汁にも こだわるようになって

いつしか 出汁がうまくて ごくごく飲みたいものへと 進化したのだった

丁寧仕事の父

大根だって 面取りして 隠し包丁入れて 米の研ぎ汁で 煮てから…の 出汁煮込みだった

雑なる わたくしも 時折 おでんを 仕込むが

味は 毎度 安定しない

父 倒れた後

病院から「もう会話もできない」言われてたけど

父のおでん出汁仕込みのとき 味醂て 入れてたった?と 声かけたら

空気音声的だったけど「味醂は入れねぇがった…」と 言ってくれたんだ

それで 味醂入れずに 頑張ってみるのだけど…いまいち

昨日 父を 見送って 3ヶ月目

おでんを こさえた

昆布と 魚系の 出汁

はじめのうちは やはり いまいちのまんま

むうううぅ 既製品の 白出汁やら 入れてしまおうか と 焦れたりしたけど

具を入れてから しばらく煮込んでるうちに

…あれ ちょっと んまいんでない?てな感じになってきた

そうだよそうだよ

はじめから 出汁は 完成した味にならなくていいんだよ

焦らず 待つのだよ

こんだぁ どうだね なんて 父の写真の前に おいてみる

かつてのように「屁のような薄味だな」とか 苦笑いされそうだな

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