石を肴に

持ち帰った お酒 翡翠

玉砂利浜で 拾った 石たちを 肴に

ちみっと 部屋で呑む

もちろん食ったりしません

むかし 体内に取り入れたいと思ったり(石削ったこな 舐めたりした…あほう)

差し歯にしてみたいとか 

無謀なこと思ったけど 

もう そんなことしません

わたくしも 大人になったものよのぉ…

ま それはさておき

「無事帰ってくるのが 土産なのだから 余計なものは 買わないように」と

やさしいおことば おかあたまに いただいたものの

金もないくせに 介護うっちゃって 出掛けて土産もないだろうよ…というのも 父には 渦巻いたであろう…すまなんだす

なんてなことを 浮かべ 沈めつつ

この酒 父の お土産にして 呑んでもらいたいな…と 思い直し

舐めただけで あとは 白湯

鞄が 重量感半端なくなることも 覚悟の上

この子らを運ぶために 頑張っとくれよぅと

足裏を ひたひたひんやり石たちに くっつけて

石見の宴の 夜は更けるのであった

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