お前の言葉など
待ち焦がれてなんかない
お前のやさしさなど
期待なんかしてない
お前なんかお前なんか…と
呪文のように繰り返し
目をそらさずにいた
意地を張るほどに
甘さの明らかな裏返し
溢れる想い
こぼれる花粉や
べたつく雌蕊の如くあった
そんな かつての ある日を ふと思い出す
花には 時々 艶めいた 思い出へ引き戻されるから
あまやかな おそれをかんじる
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