和合さんの うた

福島に うたうひとがいる

福島を うたうひとがいる

福島のある この地球を 世界を いのちを うたうひとがいる

和合亮一さんの やわらかくつつむ

しかし しなやかに ちからのある ことばが好きだ

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「蟹」

あなたの心に 
風が吹き
大地が広がり 
木が並び
川が流れ 
鳥が飛び
鹿が歩く 
そして 
小さな道が出来ています  

あなたの心に 
森が集まり
にわか雨と遠雷
過ぎるイノシシの子ども 
りんどうの葉が揺れ
フクロウが飛び 
熊が
蜂の巣を見つけて 

そして 
小さな道は続いています

 森閑とした 
 道の先に
 小さな墓標が立っていて 
 花が添えられていて 
 それはあなたの心です 

 小道の途切れるところに 
 小川があって
 小石に隠れて 
 沢蟹が一匹
 水の冷たさを 
 味わうようにして

 それはあなたの心です
 

      6月26日(日) 福島市にて
  「未来の祀りカフェ」開催に
http://www.mirainomatsuri-fukushima.jp/cafe/

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