散りてなお 蜜を帯び

名付けられぬ関係に

名をつけようとしたのは

それがひとつの歯止めになるかもしれないと…

とどめておかないと

飛んでいってしまいそうな

不確かな心があるからだったのかもしれないけれど

さ迷う 眼差しが 生まれただけで

ならばいっそ

迷宮に呑まれてしまえ と

突き飛ばすように放つ

棘のあることば

そのまま 果てるのであれば

それもまた 定めとでも してしまおう

散りてなお

蜜を帯びる花

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