関久雄さんのことば

関さんの「情報を交換し合いましょう」という ことば
健やかに
やさしい

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●浪江の山火事のお知らせと詩の投稿「たねまき」

 明日から佐渡へっついの家に行きます。夏保養の準備、畑の仕事、家の直しなどです。

 重要なお知らせです。4月29日に福島県の浪江町で起きた山林火災は3日経っても消えずに2町歩焼けたそうです。山は放射能の高いところで、一年ほど前にNHKで報道された「被曝の森」が浪江町でしたから似たような汚染地帯でしょう。番組では100マイクロシーベルトを超えるホットスポットが特殊なカメラで撮影されていました。そこが燃えているから飛散していることは間違いありませんが、ニユースでは「放射線量は変わらない」とのことです。わが家の庭でも0.15ですから少し高いかなという感じですが、いわきや南に飛んでいっていないかと気になります。 福島では草木の野焼きは基本、禁止です。草木についている放射性物質が燃えて拡散するからですが、山火事がきっかけで意図的に出していなかった「放射能汚染地帯のリスク」を露呈させることになりました。消火に当たる消防団は防護服に防毒マスクで作業です。これでは対応しきれませんから、もっぱら自衛隊のヘリ11機で空中から散水していますが、消えません。雨が降るまでしばらく燃えるのではないでしょうか。そして燃えた放射性物質が飛散するのですから、外出にはマみスクがしばらくは欠かせないことになりそうです。帰還政策を進める福島県、それに従う市町村。しかし、この山林火災を始め「被ばく地の潜在的なリスク」が露呈しましたから、被爆地のリスクには何があるかを検証しなければならないと思います。山火事、水源地の汚染の問題、時間と共に崩れていく仮置き場のフレコンバッグ、手のつけようがない燃料デブリの取り出し、などなど、リスクを洗い出し、その対策を出させなければなりません。これは復興や帰還の前提ともなるものだからです。ニュースではあまり情報は出ないようですが、「民の声新聞」は現地の様子を書いてくれています。鈴木さんはよく頑張って伝えてくれています。情報を交換し合いましょう。線量もチェックし合いましょう。要注意です。

 最後に、詩は畑のことを書いたものです。5月になると皆さん、畑をやりに苗を買いに行ったり種まきをしていますが、振り返ってみると共謀罪やら北朝鮮のミサイルにかこつけた戦時体制の導入やら、暗い5月になっています。未来に対して希望が持てず、ともすると投げやりになってしまいがちな気持ちに、畑の種まきは確かな未来をつくることだと思い書いてみたものです。明日はどんな日がこようと、人は日々の営みを淡々と続ける、それが基本のように思います。良かったらお読みください。
 写真は米沢の畑、二本松の線量、朝日岳の遠望。

「たねまき」                       
            2017年4月29日

トマトにキューリ ゴーヤの苗
小カブと小松菜 バジルの種
避難先の米沢と 保養先の佐渡ケ島
あったかくなったから 畑をせっせとたがやして 
夏の野菜を植えたのです

そんなことして なんになる
不法占有してんだろ
あした 団地 追い出されるかもしんねえ
佐渡 金北山のレーダー基地 北を見張ってんだろ
あした ミサイルが 飛んでくっかもしんねえ
それよりも へっついの家 払う家賃あんのかい 
先のごど いろいろ考えたら 
畑どころでねえべしさ

そだな 先のことは わからね
だども あったかくなったんだもの 
畑 せっせと耕して トマトにキューリ 植えておく
そしたら 夏 子どもたちと 塩かけて 
うまい うまいと食べられる

そだよ 先のことは わからね
だども 作るものでも あるべしさ  
畑さ まいてんのは 野菜だけでねえ
未来のたねも まいているのさ

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