とある 植え込みの 下
菫
こっそり 愛を うたっていた
誰が 見るとか見ないとか お構いなしに(蟻が たどり着いてくれればそれでいい)
父には 全く面会できないけど
致し方ない
むしろ安全なのだ
そして 先々週末辺りから 不調のまんまで
胃瘻を 中止しているとのこと
介護抵抗が キツくなっているようだけど
来週 胃瘻管の交換は 遂行することになった(それでも大分延期になってた)
「ご家族と 面会はできないけど 一応 院内には 待機しててもらいます」という
麻酔使用して…の 交換
父が 今 時間の感覚が 覚束ないであろうことは 救いなのかもしれない
さびしんぼ父が 手持ち無沙汰に 暇もてあましたり
さびしさを 感じないでいられるということでもある
会えようが 会えまいが
お構いなしに 思い 願い続ける
こっそり 愛の歌をうたいながら わたくしも ゆくぜ