前は
紙に包まれた 米が
賽銭箱に ぎちぎちにはいってた
先日 行ったら
切り干し大根に 蝋燭が立ててあった
ひなびているようで
ここは とても 肌身に近いところに 息づいておるのだな
由来とか 縁起とか
やまとたけるだか すさのおだか
八坂が 本元だとか
よくわからないけど
ここは これでいいんだな
本道だ
くぬぎかな?
新芽の 準備だな
枯れ色の 林をゆくと
ふ と 枝に
華やぐ色
わくらばの 一種なのであろうな
咲くが如くに 菌
魅入られてしまうな
いかんいかん
その場を離れながら
色に誘われて 菌を宿してしまう物語が あったっけな と 思い出しつつ
あんな色に 咲くように 蝕まれるなら
それも ちょっといいかな…なんて
まるでもう
宿してしまってでもいるもののような 幻惑