梅に物思う

晴れた日

誰ももう 昨日の雨の話なんか してないのに

濡れて 貼り付く 冷え冷えとした 髪や

発熱前の 怠さのようなものが

雨のせいかもしれない なんて くよくよして

日向なのに 湿り気に 囲われたまま 取り残されているような気分など

唐突に 思い出した

雨は 結構好きだし

発熱前の 怠さなど 無いというのに

何に触発されたのか…

庭にあった ただ一輪だけ 雨の滴が 溜まって 蕊が 貼り付いていた 梅の花のせいだろうか?

じき 乾くよ と

滴を散らした

そう

かつての くよくよと 湿り気を帯びていた ことどもは

もう からりと 笑い飛ばせるのだもの

だいじょうぶだよぅ

どこへともなく 言ってみる

かつての わたくしか

どこかの 誰かへ…か

梅に もの思う 朝

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