帰り道
もう 気は とりなおっていたけど
もう少し しゃん としたくて
買い物に寄った スーパーマーケット
少しでも 近く 空をみたくて
屋上駐車場
のぼったとて そうそう 違いはない 空なのだけど…
高いビルでも 山でも
遠くまで見えて
一瞬 わあぁ と
開けたような
大きな気持ちに なるものの
それとて 単に ぢびたの上の
大気圏内の そうかわりない場所なわけで
そんなとこで
高いの低いの開けるの…と 一喜一憂している 己の ちっぽけさを
ぐいぐいと 思い知らされたりして
うむ と 納得など ひとつふたつ
己の ちっぽけを
胸のうちの ぽけっとに ぐいぐい 押し込んで
うん だいじょぶ とか 言ってみる
ゆるりと暮れてゆく 薄茜の色の中