7daysbookcoverchallengeSpinoff「今読んだ 2023」その24

このテーマで どこまでもいく感じ

んもう 7days…は 形骸化だしね

近場に積んであるの ぐいぐい読んでるので

こことこテーマもなんもなしで 続けとる

コロナ禍…など 騒がれ始めた頃

お家時間を たのしく♪とか

読書文化復活を!とか

#7daysbookcoverchallenge という流れが始まった てのが もはや 昔話だけど

そこから勝手に派生させた

#7daysbookcoverchallengeSpinoff

ワンテーマ7日間…時に それ以上

わたくし一人で 遊んでおる

かつてもやりましたる「今読んだ」テーマ

その24

『黄色い家』川上未映子(中央公論社)

川上未映子さんの 著作に触れた 初めて は『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社文庫)だった

あんちゃが くも膜下出血で 倒れて後

リハビリのため 転院した大学病院で

言うこと 書くことが だいぶ 以前のかんじに 戻ってゆくような ぢわぢわとした 動きが見られてきて

新聞で見かけたものやらなんやら 読みたい本リストなんてものも 枕辺に 置かれるようになって

もうこうなったら なんとしてでも 希望を叶えて 快復してもらうわっ!と

鼻息荒く

リストの本を 片っ端から購入して 病室に届けた

その中に その『そら頭はでかいです…』もあり

読んだ本を 回収して 家に持ち帰るときに 何気なくめくって

ぐぉ おもしれえええぇ!と 一気に 夢中になり

でもその本は あんちゃに買ったものだから と

すぐに おんなじ本を もう一冊 自分用に買ったのだった

その後 追いかけるように 著作を買ったものの

その頃夢中になってた他の作家さん物とか

あんちゃの 読みたいリスト優先…なんてな 勝手な 己縛りがあって

すべてを追いかけることはできないまま

でも ご懐妊なさった頃の『きみは赤ちゃん』(文藝春秋)というエッセイは

所帯ももたず 出産もしておらぬわたくしにとっても

あっそうそうそうそんな感じの肌身の!わかるかもっ!!てことは ましてや身ごもった人ならば あおたんできるほどに 膝を打って 同意っ!!とか 思ってくれるに違いない!!!などと

ぶっ飛ばした気持ちになり

その頃 ご懐妊なさった 共感してくれそうな 知人友人に贈りまくってしまったっけな

その節は いきなりすんまへんでしたみなさま…

ま それはさておき

川上未映子さんの 作品は

もやんと 浮かぶ輪郭を与えられないような でも とても 重みを持った 心持ちに

それ こういうことかなぁ と そっと 差し出してもらえるような

光あててくれるような 比喩というか ことばえらびというか

とにかく 人は流せるかもしれないけど 自分としては も少し 感じきってみたいあたりのことに

すごく 息を吹き込まれる感じ

この作品の 設定は 独特なのだけど

まぁそういうの よくある話よね そういう人いるよね と 軽く 流せそうで

読みすすめるうちに

身に覚えのある 心象 状況に 満ちてきて

いつの間にか 息が浅くなったり 息をつめたり ゆるめたり

主人公の 内側の人になってしまって

よくある…が

身近にあったよね 自分そこに生きたかも いや その思い あったあった!…なんて

錯覚?にさえ呑み込まれた

よかれ と 思ってたのに なんだか 目線の高低が いつの間にか かわってしまってることとか

波打ち際に 立ち尽くして 波に足が現れ流されて 遥かに 来てしまったと思いきや 同じ場所にいただけ とか

…いや 反対に 変わらずに ゆんゆんと 水面に 揺蕩うていたつもりが沖に流されてしまってたとか

何故かそんなあたりのことなど思い出したりした

なんか また 変なこと言い始まってるな わたくし

ま それほどに 揺さぶられた てことでした

胸の内側を なでてもらえた感じもあり(やさしくふんわりなくさめられたとかとはちがうのですけど)

ああ やはりこの方の作品好きだ!と 改めて 思いましたる

追いかけきれてない作品もまた ちゃんと読みたいわこりゃ と

積ん読サクラダファミリア 解体…のはずなのに また 外を眺める危険な感じもあり

うぬぬぬぬ

でも こんなに力強い作品を 生み出して下さってありがとうございます て

最敬礼

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