ふと　曲がった道に

柊南天

あっ♪

これはもう　開いているぞ

花に　鼻寄せたら

小雨の　湿った空気と一緒に

うっすら甘い匂い

わは～

ふがふがしてたら

人が　通りかかったもんで

何事もなかったように　その場を立ち去ろうとしたけど

すれ違い様　その人たちの視線が

わたくしの鼻に　一瞬止まったような気がした…

あっ　

鼻　だらだらに　濡れてました

鼻の頭だけ　なんて　めんこいもんでもなく

鼻の下も　鼻水垂らしまくりみたいに…

まぁ　いいや

そんなん　見えてなかったかもしれないし

拭く