あらたまる 帰路

昨日と今日

海岸に近い道を 帰った

6年経とうとしてる 今

疎らな 松

部分的な かさ上げ工事

建て直された家

打ち捨てられたままの家

ひとことでまとめられないよ

終わっていないよ

あの日から始まった日々は

今も それぞれの 在り方で

気持ちの 速度も それぞれで…

「復興は成し得た」なんて いっちゃ だめだ

添うてゆかぬものが 語りゆくのに 惑わされるな

まだまだなんだよ

これからも いくんだよ

改めて

あらたまる

実は 昨日の帰り道

ぷち 迷いました

何度も通ってる道なのに

ナビゲーションシステムさん 作動させてたのに

…なんだかなぁ もうまったく わたくしってやつぁあよぉ

んで 有能補聴器オーティコンアジャイルプロライトミニさん 装着してなかったのに 

とある道で

ごごごごごぉおおぉ!と 地鳴りのような音に取り巻かれ

高架下でもなかろうに

対向車の音でもなさそうなのに…と 不思議であった

友人で「かつてそこにあった音や声」が 聴こえる と 言っている人がいるけど

わたくし そんな能力 微塵もないので

所謂「つんぽのそらみみ」てなあたりかしら と 

でも 確かに 空気が 震えていたのでした

誰?

何?

あれ?

ま それは 関係ないでありましょうが

とにかく いつも のはずが

ここどこ?と ふと 向かおうとしてる方向じゃない道 ぐるぐるしてました

いつのまにか 暗くなってるし

あぁ なんか 巡る水のよう

そんな 思いにとらわれつつ 巻き込まれ過ぎぬように ぐい と 道を曲がると

やっと わかりそうなところへでて 

ほっ

みたらば 前にきた アタラタロクファームあたり

あぁ 滝川パンによって パン買って帰ろう と 

いそいそ 車停めましたる

パン屋さん入り口あたり

店じまいしようかな…てな 野菜売りの お兄さんがいて

あっ その前に なんか 買おうかな と 話しかけた

お得セットの 品物 入れ換えてくださったり

あれこれ ことばかわしてたら

大河原の おおえだファームさんなのだと

とうさまのご実家は 角田市だとか

ほのかなご縁も うれしい やさしい お買い物

それまでの 不思議な 感覚は ふぅ と 薄れて

無事 帰宅できた

行きつ戻りつ巡りてたどり着き

また 日々 受け渡していくのだなぁ なんて

思ったり思わなかったり

ちょっと しみじみ…

六年目にならんとす の ちょっと前あたり

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