あら艶っぽい『月の光に』

ピアノレッスンで

ソルフェージュ教材に 使っとる本に出てきた 旋律

おや 懐かしい フランス民謡『月の光に(Au Clair de la Lune )』だ

お子に ポーランド民謡だったかなぁ…なんて 適当なこといっちゃって 不安になり

すぐ調べたら フランスでした

んで 昔 わたくし ピアノ習い初めの頃 用いてた 楽譜は

何故か メキシコみたいな 挿し絵があり

別の楽譜でも のんきな月夜の絵とか

日本語の歌詞がついてるやつも

「月の光に照らされて…」とか

やはり のんきな 内容だったかなぁ…

調べたサイトに 歌詞が書いてあったもんで

豆知識みたいに お子に 内容伝えようか…と 読んでみたら 

…あら

艶っぽい

中学生の 真面目な男の子に 伝えてまずい内容というわけではないけど

まぁ なんというか

ふ~ん なんつって 己の心だけに 仕舞ってしまいました

フランスでも お子たちに 歌ってもらうときは

二番までなのだと

ふふふふふ

アモーレの国でも

その辺り すこぅし 奥ゆかしいのね

登場人物の「友達のピエロ」くんは

本当に ペンを持っていなくて ベッドの中に 入っていたのだろうか?

もしかして おともだちたちを とりもつ 策略だったのでは?なんて

穿った見方をしてみたりもして

粋な はからいだね♪

1.
Au clair de la lune
Mon ami Pierrot
Prête-moi ta plume
Pour écrire un mot.

月の光のもと
友達のピエロよ
ペンを貸してくれないか
手紙を書きたいんだ

注:「plume(ペン)」は古い歌詞では「lume(光・灯かり)」となっている。以降の歌詞で話の筋が通らないのはこのため。

Ma chandelle est morte
Je n’ai plus de feu
Ouvre-moi ta porte
Pour l’amour de Dieu.

ろうそくが消えてしまって
もう火がないんだ
お願いだから
扉を開けておくれよ

2.
Au clair de la lune
Pierrot répondit :
“Je n’ai pas de plume
Je suis dans mon lit.

月の光のもと
ピエロは答えた
「ペンは持ってないよ。
それにもう僕はベッドの中なんだ。」

Vas chez la voisine
Je crois qu’elle y est
Car dans sa cuisine
On bat le briquet”.

「隣の家へ行ってみなよ。
彼女ならいると思うよ。
だって台所で
火打石を打つ音がするから。」

3.
Au clair de la lune
L’aimable Lubin
Frappe chez la brune
Elle répond soudain :

月の光のもと
優しいリュバンは
隣の家の扉を叩くと
茶髪の彼女が答えた

“Qui frappe de la sorte ?”
Il dit à son tour :
“Ouvrez votre porte
Pour le dieu d’Amour”.

「ノックしてるのは誰なの?」
彼は答えた。
「お願いだから開けてくれないか。
愛の神様に免じて。」

4.
Au clair de la lune
On n’y voit qu’un peu
On chercha la plume
On chercha du feu.

月の光のもと
はっきりとは見えなかったけれど
彼らはペンを探したり
灯かりを探していた

En cherchant de la sorte
Je ne sais ce qu’on trouva
Mais je sais que la porte
Sur eux se ferma.

そうやって探し続けて
彼らが何を見つけたのかは知らないよ
でも分かってるんだ
二人の後ろで扉が閉まったことをね

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