葉っぱから光もらう

昼前

ちらついて 道路を濡らした あわあわ 雪

昼下がりには おひさま出てきて

すっかり乾いて

雪が 降ったことなど なかったことみたい

そんな道 てくてくしてたら

目のはじっこに

なんだか ちらちらするものが よぎったような気がして

ふと立ち止まったら

なんのことはない

葉っぱに しずく

日をうけて

ちらりきらりと 光を 散らして 飛ばしていたのだった

あぁ さっき降った 雪の 名残のしずくだね なんて 思いながらも

もう誰も 思い出さないかもしれない 儚げな一片を

そうして受けて とどめて 見せてくれた 葉っぱの 掌の ありさまが

胸のうちに 染み入ってきて

そんな風に いきていけたらよいなぁ なんて

またもや 突拍子もなく 滴のような思いに 結ばれる

すこうし 凝りかかってた 胸のうち

ふわりと ほぐれたようで

葉っぱちゃん ありがとね なんて 思う

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