父が笑った!

デイサービスから 帰宅した父

大抵は 疲れて ぐなり と 寝入ってしまうことが 多いのだけれど

昨日は ずっと 目を開けて いられたようだ

問いかけにも

うなづきだけでなく

ことばが かえってきた

こことこ だんまりな日が 続いていたのだけれど

母の叫び 耳に届いたか「『痛ぇ』て 何なの?」とか

ばんげの ぶりの照り焼き 焦がしちゃった話に対して「あんだが よっくわがんねぇもんは やんねぇほうがいいんだ」とか(かつて 魚を甘くしたものがあまり好きでなかったわたくし ぶりの照り焼きは 父担当だった)

部屋に入るなり またしても ぷ!と 放屁する わたくしに「なんだが 聴こえだど 子どもだつのうぢで おとうさんさ屁しっかげんの あんだだげだ、我慢して溜めでちて こごでちゃんと出すの すごいな」といって

笑った

ちゃんと笑った

にやり とかでなくて

かふかふかふ て 笑う呼吸が聴こえた

わ~♪

ちょっと 泣きそうになりながら わたくしも 笑う

経管栄養増量ぢわぢわ作戦も

今のところ よろしからぬ変化はない

体力つけて

気力涌きあがるように

わたくしも 高らかに 屁を…じゃなくて

焦らず 諦めず

添うてゆこうと 思う

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