揺れ揺れても

久しぶりの帰宅で

嬉しさ期待不安喜び欲張り肩透かし…

まぁ あれこれ 大波小波に 揺れ揺れて

疲れましたのでしょ

母ったら いつにも増して 夜眠れなかったそうで

翌日 会いにいったら

スッキリした顔つきではあったものの

話しているうちに 

二月の退院見込みのことになって

「全然 左動かないのに 退院ていうのは 良くなったわけでなくて 治りもしないの あんまり長く置いておけないからだから 家さ帰ったって 何にもできなくて 迷惑かけるばっかりで みんなさ 悪りくて悪りくて…」と 泣き出した

そう思わずにいられないのだろうなということも わかる気がする

でも またもおぉ~と

母の頬っぺた むににん と つまみながら

感じないふりして

迷惑とか考えないで 今まで もんのすごくみんなのために働いてきたんだから お返ししてもらうくらいのつもりで 女王様みたいにふんぞり返ってりゃよいよ 

なんて言ってみる

でも違うんだな

いままで働いていたから とか そういうことじゃなく

生き繋いでくれてありがたいと思うのだよ

ただ いてほしいのだよ

わたくしの手前勝手な 居てほしい思いがあるから というのも

説得できる理由にはならないのだけれど 

役に立つから居ていいわけでなく

何か意味がある…なんて ちっこいこじつけなんかでもなく

生命つうもんは 生きることが使命なんだろうよ 

息づいていくこと そのものを よしとしてよいのだよ

でも そんな話 呑み込もうにも 遥かすぎて

なんとも 納得できないのだとしたら

なんとか 飲み込みたくなる理由を 探してくるよ

役立たずのわたくしが いままでたくさん助けてくれた母へ恩返しをするから 

生きていく日々の 助太刀をさせてもらえる喜び繋ぐために

自分のためにと思えないなら わたくしのために生きていてください

…そんな風なことなら 少しは 「うん」と 思ってもらえるのかな

ほんとは そんな風な もらったの 返すの なんかのためなの なんて 個人的な出来事に基づくことではない気がしてる

うまくいえたらいいんだけど 言えないんだな

でも 揺れ揺れても 言葉探して

より良い落ち着きどころを探り続けていくよ

浮かんでは消える雲のような 思い 追いかけて

コメントをどうぞ