『本に読まれて』

寝すぎて 目を閉じているのが難しくなり

ぽか と 瞼が あいたりするので

ちょ と 本など読む

須賀敦子さんの『本に読まれて』(中公文庫)

前に 読み進んだところの 続きではなく

気になって 栞を挟んでおいたところ

佐野英二郎さんの『バスラーの白い空から』について 書かれた書評 というか

それに 触れて 涌きあがる 須賀さんの 思い

比喩が やさしくて 

ひた と 肌に 添うてくる感じが

はじめて触れる表現なのに あぁ と 静かにゆっくり頷く心持ちになる

それを読んだからとて おのれが 優しくなれるわけでもないのだけど

熱に血迷うたか

寝転がったまま 注文してしまった!

明日 お江戸に行けぬ分の 交通費で 買いましたと 思おうか

届く頃には 風邪菌も 勢力弱めて 退散してるであろうから 来るべき 快復祝いとしようか

言い訳 後付け解釈を 貼り付けて

先々のことを 楽しみに 養生しますん

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