ふゆきたりなばはるとおからじ

本日午前中は

母の 火傷の 診察 その後の ご様子うかがい

愉快な若人てな 風情の 有明せんせい

母が足 持ち上げられたとたんに「いでででてぇ!」ていったら

「は~い じゃあ 痛くなったら 言ってくださいねぇ」と にっこり

「いだいっていってんですけどっ!」とか また 声張り上げる 母

遠慮なく 叫んでましたわ

ちょっと 母 朝「いででで」禁止つったよね

「なんつえばいいんだっけ?」

「ぶぶぶぶ」て 決めたよね

「ぶぶぶぶぶ~!」と

あほうな おやこやりとりしてました

有明せんせいも 看護師さんも おおらかに 落ち着いて笑ってらっしゃいましたわ

「ぶぶぶぶぶ」は

数年前 謎の 背中腰 痛みを 暇なし 訴えた 母に

あんちゃが「いでででばかりいってると うるさいし 悲観的になるから」と

考え出した もの

なかなかに愉快で

聞いてる方も 苛々っとせず

笑ってしまえたっけな

こことこも あまりに 昼夜 のべつまくなしなもんで

久しぶりに 導入しよう と 提案したのだけど

病院では 恥ずかしがって 言わないかな と 思いきや

なんのためらいもなく 言ってくれましたわ

くすくす

「もうじきなおりそうだけど また 来週も 様子見せてね」と にっこり言われ

「えっ!?また来なくてねぇの!?」と キッと 睨み返す 母

良くなるためなんだから がんばろね

その後

近道(職員通用口)通らせてもらって デイケアへ

緩やかで 長いスロープでなく

急で 短いスロープ 後ろ向きで降りようとしたら

ちと バランス崩し

加速して 道路に 転げ出そうになったもんで

腹ぢからで 食い止める!と 踏ん張ったら

ぞぢぢぢぢ と 雪駄が 両方とも 脱げてしまい

ややや 焦ったら やっぱりだめだった 雪駄が 脱げちゃったよ わはははは なんて 笑ってごまかしたら

「大丈夫ですか?」と 柔らかな声

どこの紳士かと思いきや

お米クリエイター 農業愛 の 人 佐藤裕貴さん

お米 配達中らしきとこ

声かけてくださったのでした

うわは 無様な 慌てっぷり 見られちまいましたね

しかし なんだね たった一言だけど

その 声色含め

その人の 人柄のよさとか

ほわん と 伝わるものだね

なんだか まあるくつつまれたみたい

こちらまで やわらかな気持ちに なっちゃうな

ありがたいな

雑は いかんね なんて もう 何百万回めかの 反省などもしつつ

母を送り届けた

寒い日々の 中の 暖かな 日差し受けて

花より 薔薇色の 野薔薇の新芽 眺めて

うむ 大丈夫だ なんて

脈絡ないのに 結びつけてみる

ふゆきたりなばはるとおからじ

呪文のように唱えつつ ゆく

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