精莢(せいきょう)

烏賊の「 ごぞわだ」抜いたとき

今まで見たことない

ぴろぴろした 透明の 線の集まり

魚の鰭の 外側 剥いたときみたいなもの

食べた魚の 消化されかかったもの?

でも それらは 互いに 繋がっている風でもなく

ある一点に 集まっているようにも見えて

もしや 内蔵にとりついた 寄生虫?

でも よくいる アニサキスとは 様子が違う

でもまぁ よく火を通せば 食えるであろ と

そんなに神経質に取り分けずに 煮た

父とわたくししか 食べない 烏賊の 甘味噌煮(今回も 甘味は 甘酒にて)

父の 皿に よそうとき

細かいもん見えないだろ とはいえ

虫だかなんだかわからない ぴろぴろは

なるべく 退けた

んで 調べてみたところ

そいつの正体は どうやら 虫ではなく「精莢(せいきょう)」というものらしい

精子を入れとく 鞘みたいなもの

なぁんだ

今までほとんど見たことなかったのは

雌だったからか

雌に受け渡してしまったあとだったのか

まだ 育ってない 若者だったのか…

これから というときに ここに来ることになってしまったのだな

孕めないのに 受け取ってすまん などと

ちょ と 謝るような気持ち

でも 違う形で 命繋がせてもらう

こうして生かされとるな なんてなこと ぼやんと 思ったりして(いつも そんなことばかり思ってるわけではない)

感謝

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