補う

春の七草…店で売ってる「たしかに安心なもの」で 作ってくれ と 懇願され

ほとけのざ以外は うちにあるのに と ぶつぶついいながら

渋々 買いましたけど

なんと! 半分くらい はこべら(はこべ)

おぎょう(ははこぐさ) 入ってないでやんの

だめぢゃん!

…でも まぁ うちの庭にあるし

うっかり てのは ままあることだし

静かな気持ちで 庭へ

霜に 飾られる おぎょう(ははこぐさ)の ちいさいさん

無事に 摘みまして

♪ななくさなずなとうどのとりがにほんのとちにわたらぬさきにななくさたたきななたたきととんとんとん♪言うて

切り細裂きましたる

ちゃんと お粥から炊きたかったのだけど

父が いつもの 普通炊飯で セットしたほうが 楽だ…なんていうで(父が 朝御飯予約セット係…別にわたくしやってもいいのだが かつて米扱い商家…大江商店の息子として 朝 米を炊くことに関しては なぜだか 意地になってる)

炊きたてご飯を 煮なおしましたる

途中で 刻み七草 投入

台所に立ち上る 主に はこべ臭

かつて 鶏飼ってて よく はこべをあげてたおかげで

はこべって 鶏小屋の 前にあった 水溜まりを思い出す にほひ

「父はこれを 雑巾水みでぇな匂いだ」なんて 暴言

わからなくもないが…

んで 食べてすぐ「んまぐねぇ」と ほざく皆様

んまいのんまぐねぇので食うもんでねぇ 歳時記のひとつだ 感謝して食え~!なんて

小うるさい おばちゃんわたくし

かつては 雑煮のに 七草足して ご飯粒散らしただけの 森家の七草粥であった

もちろん 餅もガッツリ入っていた

世間一般は そうではないらしい…と じいちゃん亡きあと 母が 世間一般 七草粥を 取り入れた

しかし それから 毎年「んまぐねぇ」の 大合唱

「昔食べてたやつ 復活させたほうが よくない?毎年毎年おんなじこといってるよね」と あんちゃ

そうすると お腹休めの意味もなんもないよなぁ

文句ばかり並べるならばそれもありかなぁ と 迷う

でも 一年に 一度だけなんだもんな

また 相変わらず 文句いって 文句聞いて…の じゃれあい団欒的 七草の朝てのが

毎年恒例…てのも いいかなぁ

文句もひとつのトッピング

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