卵を買いに

卵 無人販売機  

お徳用卵 売り切れ

高級卵は あり

迷ったものの

少し足を伸ばして

まちなかのスーパーマーケットまで てくてく

かつての 通学路

あぁ かわらないなぁ もあるものの

ここの家 更地になったのか…やら

ここいらの 犬に 勝手に 名前つけてたよなぁ とか

場所を

人を

生き物を

出来事を

その頃の歌を 思い出し

色んな思い巡り

急に 泣きそうな気持ち 湧き上がる

うぐぐ…

ずっと何事も変わらず しあわせに 生き合っていけたらいいな て 思ってたんだけどな

育まれ

時を重ねるというのは

変わらずにいられないということでもあるのだな

小学6年生の時の 道徳の時間に「欲望」というテーマがあって

それぞれに どんな欲望を持ってるか ときかれ

何も無い といった 

「無いわけ無い おかしい こどもらしくない」と 叱られた

あれは 今の幸せが変わってほしくない 大好きな人たちがずっと今のまんまいてほしい という 欲望だったのだよな

そんなこと また 思い出す

どこにもなくなった あの家

ちょっと怖い 犬とおばちゃん

一番先に 足跡つけるために 駆け下りた 雪の お休み田んぼ

今は もう 見当たらなくても

確かに 輝いて ある 胸のうちに なんてこと 思って

また すこうし 泣きたくなりながらも

美しさを 思い出されてくれる 自分の 心持ちが

自己嫌悪的 うなだれから 引き上げてくれることも じんわりと感じる

また こうして 歩いてゆこう

ばんげのおかずのこと 考えながら

少し 早足になる 帰り道

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