いただく色

それ おいくらですか?と 訊いたら

「あっ おいくらでもなく ただの飾りで 差し上げますよぅ♪」と

こころよく いただいてしまった

以前 酒田で 種買って 蒔いて 咲かせて

再び 種取って 蒔いたけど 失敗した 紅花

うれしいな

以前 河瀬直美監督の『朱花の月(はねづのつき)』観たあと

ぐおあああぁ!と 雄叫びのような 怒りのような 突き上げるような 涙のような もどかしさのような かきむしるような…

なんだか わけのわからん情動に駆られて

紅花の花びらで 絹地を 染めたのだったな

この情動はなんなのっ?という 思いと

扉の奥にあるものを 見つめ直すこともせず

蓋をしていたことの しっぺ返しであることも まぁ わかってはいたのだろうな 自分

映画が どうのこうの と たぶん かけ離れたところの

大変に個人的なことで

まぁ そんな 無関係のようなものを 触発するってのも 映画とか 音楽とか 作品の 力なのだろうけど

観るきっかけになったのは 助さん(ドリアン助川さん)「俺でてるから よかったら 観てみて」てな 一言でしたが

その 中のシーン

「自死」かと 記憶してたら

先日「殺された」と 助さん 言うもんで

えっ!?そこにも 腹立てたのに 記憶違い?と

ちみっと 愕然として

でも でーぶいでー 再び引っ張り出して 観る気力なくて

いや…今なら もう 突き上げるような 情動なんか 

干からびて 干物みたいになってるかとも 思いつつも

紅花もあるしな

また ぐおあああぁ!なんて 染め物始めるのも やだな とか 

思い過ごしなることを ちょ と 膨らませてみたりして…

なんだか 穏やかなる いただきものできことから

ぐるりぐなぐなめぐって

へとへとしてしまい

ふへ なんて

間抜けた ため息など 漏らしつつ

まぁ 今 情動でなく 染めるとしても

赤のために 黄色を捨てたりはしないのだろうな と 思う

なんのこっちゃ

そんなやっちゃ

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