おひさしぶりの奥田英朗さん

奥田英朗さんの『向田理髪店』読了

かつて 精神科医 伊良部シリーズの『イン・ザ・プール』とか

あんちゃから「面白いよ」て 教えてもらって はまったのだったな

『泳いで帰れ』とか エッセイも 好きだった

次々読んだけど

追いかけきれずに

しばらく離れてしまってたけど

久しぶりに読んだ

内容にもよるのだろうけど

以前の 技巧的!てな 印象より

だいぶ やさしくやわらかい

書き分けが できるかたなのだろうかね

なんてことない どこにでもあるような いるような 町の人たちの

倦怠のような

出来事の 揺らぎへの 立ち向かい 受け取って 暮らしていく有り様

起承転結ごり押しではなくて

普段の 自分の日常周辺に 起きているかのように すすんでゆく

しみじみ じわん と 閉じる物語

これで完結なの?

シリーズとして また 出るの?

そこんとこ わからないけど

日常って こんなふうに 区切りがあるかないか 曖昧なまんま 続いているよなぁ と 思う

向田理髪店周辺の人たちが

今も 何かあったりなかったりしながら

あの町で 暮らしているのかなぁ なんてことさえ思って

ふんわりした気持ちにもなったり…

やっぱり いいなぁ 好きだなぁ奥田さん作品と思う

また 読んでない作品たち 読みたくなる

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