吹っ切るように

朝の支度をする

台所窓辺しげしげさんたちに 水をやる

外に出しといた 保護蛹さまを 屋内に おっこむ

道を横切る みみずに 声をかける

反対方向に ゆくために並ぶ あんちゃに手を振る

惑う思いの払拭に 意地を解く

引かれそうな 後ろ髪を 引き抜き

悲観に 蓋をする

未練を 横においとく…

たいした作業もないのに

なんだか 一仕事終えたような心持ちで

電車に揺られる

コメントをどうぞ