女川から未来をひらく夏の文化祭で みた
貝原浩『風しもの村』原画展
震えた
絵に
ことばに
これが二十年も前に 描かれたということに…
生まれ 暮らしを 営んできたところで 生き切りたいと願うこと
ごく「ふつうに」穏やかに暮らしたい
そんな なんてことない思いで 生きる人たちが
「行政の指導に従わないで、立ち入り禁止に指定された村に戻ってきたり、出てゆこうとしない『わがままな人』という意味」の「サマショーロ」と 呼ばれていると…
ベラルーシのスケッチだとしても
遠い国の話ではない
風しもの村は ここだ
サマショーロは わたくしだ
「オリンピックのメダルなぞに声をからすな」と
二十年前に書かれたことばが
今の耳に 痛く響く
目を覚まさせてくれ
喉元過ぎさせた痛みを思い出させてくれ
健やかな未来を 残せるすべを探るために
伝えてゆかねばならないこと
受け取った
繋げてゆく