ありがとう虹

ばんげ

またもや どたばたのくせに

あれこれ並べすぎて

うっすら もう一歩的味のメインおかずだったりもして

なんか 言い訳がましいこといってる自分が 嫌になる

自己嫌悪して反省して次へと向かうならば まだよいが

いっときの 不機嫌さが

ぼこり と どぶ川のあぶくみたいに 臭い息を 吐くだけで

それっきり 忘れ去ったりもして

おめでたいんだか 進歩ないんだか…

おかずの中のひとつ「わいるど粉ふきいも&人参」

うちの荒野畠の 野生児的 人参もちいたのですか

茹でても 強い匂いのまんま 

根っこの 誇りを捨て去らぬ 強い子で 柔らかくもならぬ 

父 如何にも固いぞ食いにくいぞアピールで いじっていたものの

わたくしが むすっとしておったのに うっすら 気づいたようで

いつもなら「固でぇ」と 放るように 食わなかったりするのに

半分は 頑張って食べて あとはこっそり 母に 譲っていた

気をつかわせてしまいました

すまねぇ

ううぅ と うなだれ気分だったものの

ふと 台所窓の 外が なんとも 黄色多目に混ぜ込んだ茜の光

こりゃ 見ずにはおれまい!と

一足先に ごちそさま!して 流しに 食器置き

夕焼け見てくるっ と 庭へ飛び出した

うっひゃ~!

思わず 叫ぶ

見事な虹

こんなに切れ目なく 濃く描かれた虹を みたことがあったろうか

うっすらと 二重にもなってて

母にも見せねば!と 写真 撮りましたる

ちょちょちょちょちょっと 虹虹虹♪二階からも見てくっから!と 再び 台所経由 二階ベランダへ

むうぅ 思いの外 視界はよくない

また 庭へ駆け戻り 

改めて ほおおおおぉぅ と 見惚れる

さっきの もやっ いらっ むすっ てのは なんでしたっけね?なんて

照らされて 偏光しちゃったようだね

もやもやの ホリゾントに 櫛梳られた 色合い

あれもこれも含んでるからこその 日々の光のなかに生きていることを

大袈裟にも 改めて思い出して

大丈夫 また そんなこんなして 生きてゆく と 思う

美しくて驚きのあまり 大きく吸い込んだ空気が

虹色を からだにめぐらせるような 夕暮れ時

写真見せたらば 母 「おおぉ♪」と 喜び

「虹みるとね いいことあるんだよね 願いが叶うとかね おかさんも あんだの携帯でみせてもらったから いいことあるね」と 

ショボくれぎみだったのが ちょ と 上向いた 

あらためまして

ありがとうござる~♪

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