心 夏バテ

なんやら 父の 虫の居所がよくなかったのか

不機嫌に ことばをぶつけるように言ってきた

梅爺のとこから 一個だけ拾ってきた 黄梅

水に浸けといたのを 塩漬けにしようとしたら

「なにやってんだ!」とな

梅干しを一個だけ作ろうかな…と思う と言ったら

「無駄なことすんな」だと

たくさんいただいた 梅干しがあったり

わたくしの十三年もの梅干しの 甕もあったり…邪魔になるほどあるのに そんななんの足しにもならんようなことを 嬉々としてやってるのが いただけない ということから

いかに 良からぬこといただけぬことばかりやらかすのか…が 芋蔓式に 繰り出された

「ふつうの人は そんなばかなことしない」「ふつうの人は そんな無駄なことしない」「ふつうの人は…」

なぜにそこまで 言うかな…

昔「ふつうに育てたのに…」と 母も泣いたりしたことありましたっけね

小生意気小憎らし若造の頃は
 
「あなた方ふつうふつう言うけどね 小学一年生の頃に みんなと同じものがほしいといったときに みんなと同じ とか ふつうは…というのは あなた自身の理由にならない…みたいなことを いい聞かせられましたのよわたくし!そのときから 理由を見つけるのは みんな や ふつうでないところになっちまったんだよ!」などと 反論してましたっけね いちいち

あ~ めんどくせぇ ガキ

ま それはさておき

わたくし自身の 性質やら性格やら 個性ちうものを

諦めたり認めたりしてくれてはいるのだろうけれど

時おり「理解不可能!」と 苛ついたりするのでしょうね  

かなしいきもちになりながらも

今さら言ってもしょうがねぇことを なにぐだぐだいってんだ 夏バテか?と

すこぅし 小バカにした 見方で クールダウンさせながらも

そんな 気持ちの持っていきかたも 気持ちのいいもんではないな…と 思いながら

今やっていることを 素直なふりして やめてしまうか

突っぱねて無視してやるか

癇癪起こして 邪魔になっている甕を ことごとく 目の前で たたき割ってやろうか

走馬灯のように 駆け巡らせる思いのなか

結局 あ~そうですね わたくし ふつうの人ではないのでしょうね と

笑いもせずに 返しただけだった

笑いに持っていけたら 満点だったんだろうけどねぇ

心も 夏バテましたんで

その程度でしたとさ

くっだんなっ!

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