それでも また 日常を

昨日は 父が 退院して 2年目の日だった

「もうこれ以上…」と 諦めに近いことを言われての 退院だったけど

その後 発熱も

のっぴきならぬ状態もなく

そこそこ 穏やかに

あれもこれも 覚悟せねば 諦めねば…のことが

そんなに 身構えなくてもよいのかも と

手探り手探りながらも 喜び重ねられた日々

ありがとうありがとう

生きつないで

共に 暮らさせてくれてありがとう と 何度も言った

しかし それとともに

どう伝えたもんか…と 迷っていたこと

おんちゃんの 訃報

二十三日に 父の あにき 光一郎おんちゃんが 逝ってしまった

近くに座って 話したりしていなかったようだけど

おんなじ デイケアに行ってた

伝えねばならない ということも ないのだろうか

でも 伝えたほうがよいのだろう…か

退院して 程なくして 逝ってしまった いもうとの かずこばちゃんの時も 迷った

どこまで理解するだろうか

気落ちしてしまわないだろうか

でも 隠すのも おこがましいのではないだろうか

いろいろ 渦巻くものの

ゆっくりと 耳元で 言ったのだったな

あまり 反応もしない状態の時だったか

でも 伝えた途端に

え?と 目を見開いて

何を言ってるのだ?と 困惑するように 眉根を寄せた

今回も そんな感じ

目線をこちらに向けたので

もう一度 亡くなったんだって…と 言って

お通夜には わたくしが

葬儀には あんちゃがゆくことを さらりと伝えた

他のことみたいに 忘れてしまうなら そのほうがいいような気もしながら

いろんなこと思い出して 泣きそうになるけど

それでも また にゃんこらの 咥えてきた 鳥さんのものであった 羽根の 散乱を 片付けたり

経管栄養やら 朝ごはんを整えたり

日常を 過ごしてゆく

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