花が 揺れていた
覗いたら
花びらと同じ色に 身を染めた 蜘蛛が
獲物を とらえたところだった
花色の 体に 生かされるのが
せめてもの 弔いになればよい
彼の人の なかに
わたくしのことばの 花色が 染まれば
もうそれでよいとさえ 思った 帰り道
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