同級生 えがわさんから

父の 同級生 頴川さん

果樹園を やっておられたのだけど

何年か前に もう 商売としては「歳とったし もう やらんねえ」と 閉じられたものの

それまで育ててきた 果樹木を 根こそぎ撤去したわけではないので

実りがある

実るに任せた まるまる を 持ってきてくださった

手塩にかけてない…とかいうけど

こんな 立派な 赤子の頭ほどある梨…なんもせんでは 成らんでしょうよ

前ほどではなくても

きっと 生きてそこにある 木々を お世話しておられるのだろな

泥が まぶされた 長靴をみながら

健脚と言う言葉を思う

「富二男ちゃん どぅだぃん?この頃 病院で 会わねぇがらよぉ」

いや 実は 夏から入院してましてね…と 現況を話す

そう 驚くでもなく 会えなかったわけを 受け取って

「かれっかなんだがわがんねげんとも おがれっから…」

今の父が 食べられるかどうかわからないけれども 置いておける 日持ちする果物なので 食べさせてやって…と 言って 帰ってゆかれた

そんなこんな ある 年頃てのを 納得してるのだなぁ

さっそく父に 持っていって

くんくん刺激タイムで 嗅いでもらった

匂いとしては 林檎のほうが わかったような気がする

いっつも 会えてた 病院(薬もらうための診察にいってた病院)で会わんねぇがらなじょったべ?て 心配してけったんだよ と 言ったら

「(頴川さんが)入院したのが?」なんて 心配そうな顔

いやいや 入院してんの 父だから…ここ 病院ですよぅ と 告げたら

へ?てな顔したあと

あぁ と 納得したような顔

日々新しいね

新鮮だな

そんな行きつ戻りつ だけど

おともだちの あたたかさなど 受け取ったりもできて

まぁなんとか 穏やかなる 年末年始を過ごせそうではあるな

よかった

次のステップアップへ じわり だよ

ゆくよ

がんばろね

手を握る

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