互いに 思いの向く先が 違ってて
違うね て やり取り 交わしたはずなのに
ちょっと すれ違ったあとに
むっ なんてしちゃって
曲がり角の先へと 小走りして
息を潜める
追いかけて と 思う
なのに 互いに おんなじことして
息を潜めて
見えないあたりで じっとしている
このまんまじゃ
鬼のいない かくれんぼ
迷子の こころもち
見つけてくれる人のいないまんま
しゃがみこんだまんま
終わらないまんま
心細くなってきてるくせに
いつまでも 帰る時間が来ないようにと 願った 幼い頃とおんなじ
もう時間なんて そんなにないんだよ
意地っ張りの帽子…脱ぎ捨てて
駆け出せ
角を曲がって
きっと おんなじような 歳のいった おさなごが しゃがんでいる…といいな