超月

超月

昇りかかりのでかいのを 期待しすぎて

しかも迂闊にも 夕日を眺めておる間に

うっすら昇ってしまい

しかもしかも 曇りの上に まだ明るかったもんで

あらあんたが超?なんてな 感想でして

でも やはり 暗くなるにしたがって

その「超」感は いやましに 増しました

んでもって やはり 松島湾に 差し掛かった辺りの

藍の 注がれた色合いの空に輝く 月は

やはり あぁ しか 言いようがない

水があると

光がそこに映えて 

ずっと 近くまで 来てくれている感じに

うち震えました

昨年の 10月に 丸森でやった「道化が 語る ものがたり」のそもそもの発端は

震災後に ご縁 繋がった ドリアン助川さんが

線量計を 持って 奥の細道を 自転車でたどる…という 紀行に 因んで

「なんか一緒にやりましょう」といってくださった言葉を 元に

満月が昇る 松島湾にて 

その美しさに あぁ とかいって

おしっこチビっていただく…みたいな話から

満月の日に こっちにきてきて~ なんてな話になって 選んだ日にちなのですけんど

いろんなタイミングで

丸森の 斎理屋敷にて ライブやれることになり

満月の日に ライブしたら 満月見られねぇやんか!などという 

基本の部分が どっかいっちまった

本末転倒感

ま でもそれはそれで よいこともあったわけで…

今はもう 助さんとしても 次々と 新たなる展開もあり

わたくしとしても そこへ留まる理由もないのだけど

かといって 約束未満の 取り交わしが

確認もなく なしにしてしまうのも 申し訳ないような 惜しいような

宿題は まだ提出されていませんよ?てな

居残り感

暫し 思い出さずにおった

そんなこもごもが よみがえったのは

あの日 ためらう背中を ぽん と 押されて 見た風景と 

さほど変わらずに 今まだそこにある 生活であったはずの ものたちからの 呼び戻しみたいなものか?

風を読むような思いで 

人の思いと 場所のありさまと 流れゆくものごとの 接点を 探る 道行きでした

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