いつかきっとまた を 諦めない

父 退院の日は

豚カツを(母にはササミカツを) 揚げたのだったよ

父が食べられないとしても

お祝い気分を 母とあんちゃと 盛り上げたかった

しかし

おめでたい というよりも

この先 大丈夫なの?という 不安もあってか

母もあんちゃも 微妙な感じでいたのは確か

そんな表情を見て

「きっと 父は 大好きな『我が家』に 帰りたいはずだ」と

わたくしの 独り善がり的な 感情で

看取りの場としての 帰宅を 決めてしまったのではないか…と

もやもやくよくよは

ずっと 付きまとっていた

揚げ物するとき 条件反射的に ぷしっ♪としてしまう ヱビスさまも

ずっと 呑めずにいた(いつなにがあるか わからんしね)

生身で 触れて

携わらせてもらえる喜びありつつ

いつ よろしからぬことが おこるか と

不安な気持ちは いつもあって

喜ばしいことがあっても

毎日続くわけではない と

楽観に 溺れすぎないようにもしていた(今もそれはある)

でも 今日も 経管栄養のときに

そのうち 口からもなんか食べられるようになるといいよね~ 何食べたい?と訊いたら

しばし 目をキョロキョロさせて

「ステーキ」って言った

鸚鵡返しでなく

候補を出したわけでなく

父の中から 涌き出す思い言葉に繋げてくれているのは
たしかなことだった

病院側の所見「うなづきや 表情で 意思の疎通可能」だけじゃないんだぞ

「うちにいる」という 何よりの お薬が 効いてきてるのだと思う

まぁ 楽観しすぎず ですけどね

望み てばなさず

よろこびをもって

撫でるように

愛でてゆく日々

そんな日々を生きさせてくれてありがとう

父 退院後の 恐る恐る 手探りの一週間で

しっかり 食べて 眠っていたに関わらず

わたくし 体重が 四キロほど 落ちてしまってた

しかも 関節の不具合も ありありだったので

今 呑んだら よろしくないことになりそうだな…と

ずっと ヱビスさま詣でも せずにおったけど

本日は二週間と ちょっとぶりに

父の ベッド横で

ぷしっ♪としてみた

おしっこ袋ちゃんの 横でもあった

色 おんなじなんですけど

わはははは

でも 馴染みのヱビスさまの 美味しさ ちゃんと 感じた

わたくしの 健康バロメーターみたいなもの

健やかおっけラインだ

ゆくゆくは 父も 大好きなお酒 呑めるまで 復活できるといいね

世迷言でもなんでもなく

本気でそんな日を 信じている

煮出し麦茶と

日高昆布と 石巻 丸平さんの 古枯れ節でとった 出汁

なん匙か 飲んでもらったりもしてる

主治医も まだ 奨励してないけどね…

危険なことがないように

細心の注意払いながら

復活の日々

こっそり

じっくり

じんわりと

ゆく

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