父の 便意
意識できてるのに
トイレに座ってもらう 気力体力技術が わたくしたちになくて
すまんすまん と
ベッドで
お襁褓当てたまんまで がむばってもらうことになっちゃう
つらかろうな
もうしわけねぇな
出たらすぐ出動すっからよぉ と 声かけて 待機
わたくしも お襁褓自分で当てて やってみようとしたことあったよ
震災ののち しばしトイレ使えなかったからね
でも 起き上がって トイレに座った状態で お襁褓あててさえ
出せなかったのだよ
働く自制心 自尊心
人間の尊厳!?
きっとこれは いいことなのだ
なかなか だせなくて
便秘になりがちなのは 辛いだろけど
座薬とか
誰かの手とか
嫌な思いさせちまうけど
この先の 更なる 復活の日への 足掛かりのひとつってことで
希望の光だと思おう
がむばれ~!と 言ったら
「がんぱる~!」といいながら いきみはじめてくれた
ありがとうよぅ!父 応援しとるでえ!と
ベッド横に 寝転がって 足腰緩め体操しながら 声かけてたら
眼鏡外して「 早く(眼鏡 受け取ってくれ)」と 言われちまった
おっとっと
かさねがさねすまんすまん
すぐ出動…が 聞いて呆れるわな
ふれ~
ふれ~