160回目

清水きよしさん『KAMEN 』

夜公演で 160回目だそうで

同じ作品を 繰り返し 繰り返し

しかし その時々の からだと こころで

新たに 体現してゆくということに うたれる

昨年の不調を乗り越えた(かといって 昨年の 舞台が不調であったわけではなく)

また かろがろと 舞台にたてるという 朗らかなる喜びのようなもの
 
仮面に 乗っ取られてしまったのではないかと ひやりとするほどの 一体感

しかし 最後に 一捻りずらして

確かにそこに きよしさん 本人がおられる 現を 垣間見せる

時間と空間に たゆたう

乗っ取られていたのは 実は わたくしだったのか…などと

ちょっと おたおたしたりもして

同じ作品に その時々の思いが 映えてゆく

おもてにうつされた 己のこころもちとの 対面であったか…なんて

あれこれと 語りかけてきた あの 表情を 反芻する

とっておきの 濃密なるひととき

ありがとうございました

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