触れ合えるところだけ

とても ことばがわかちあえなくて

それなのに 触れたとたんに

思い通りの 呼吸のように 互いに…

ならば もう

触れ合えるところだけ

触れていよう

ことばを よすがにせずに

だまったままで…

肌の感触の 反りが 合わないのに

なんて 濃密なる 思いの やりとりの 快感

ならば はなれながら 見つめあって

むつみ合ってゆこう

触れ合ってでも いるかのように

ひとつのなかに あれもこれも求めずにいれば

あれは あれに

これは これに 求めてゆけば

なんて 楽々と ゆけることか

人のしゃかいの ひとでなし と いわれながらも

ひととき 互いに生まれる 思いの 露は

美しいものだと 信じている

コメントをどうぞ