蚯蚓に ならえ

昨日 夕方 帰宅したらば

玄関前に 人肌色した 長いもの…蚯蚓(みみず)が おった

わたくしの 中指くらいあるな

真正面から見ると 指紋のようだな

近くの 土に 移動したのち

ばんげの支度

取り立てて急ぐこともなく ゆるりとやっていた中で

ふ と 右膝が ぽき と 芳ばしい音をたてた

指鳴らしみたいな 軽快な音

…しかしそののち 右膝の 中の方が 

まったくもって 軽快ならぬ 痛みなど訴え始め

ぬぁ 古傷もありましたっけ?でも この感じ ちょっと 初めてさん

曲げられないわけでなく 何かの動きで痛むのでなく

立って 伸ばしている状態で 一番痛む

庇って歩こうとして 変な偏りが生じる

…いかんな 

ゆっくりなら いつもの動きに近く できるので

本日は スローモーションでいくぞ

蚯蚓ほどの ぐなりぐなりで ゆければいいけど

そうもいかぬ

労ってくれるわりには 家事やら 助太刀周辺のこと 

作業を減らしてもらえるわけでもない

色々言うなら 頼むなやぁ!と 叫びたくなりつつも

叫んだとて 母の 半身不随が

父の 手足の 痺れが なくなるわけでもなくて

かえって 気まずくなるだけで

でも なんだか 溜めて 腐ったこと言いたくなるのも嫌で

労いありがとうでも頼みごとは 減らないのよねとほほ などと おどけていってみる

「申し訳ないねぇ んだって やれねぇがら 頼むしかねぇんだぉん」といわれ

わかってるわかってる

のろのろぐなぐなでも いたしますで よろしく お見守りくだせぇ など 言ってみる

昨日の夕方の 蚯蚓の 姿が 見習うべきものとして

なんとなく 心におる

以前 蚯蚓についての 本を読んでから

あの方々の 働きを 尊敬の眼差しで見ておる

昨日 でかいの 目の当たりにしたもんで

ついつい なにかの 比喩として 蚯蚓を 持ち出してしまい

なに 突拍子もないこといってんだ?と 話が 通じないことが 多々あり

心にとどめておくだけにしとかにゃ と 思う

とりとめのないような 暮らし

実は なかで なにかは 繋がってるのだね

うなうなぐなり

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