『あん』周辺

助さん…こと ドリアン助川さん 原作の『あん』

出版の ちょ と 前に

助さんから どうしても 届けなければならない 思いの集大成みたいなものがあること うかがっていただけに

映画という 形になって また 出逢うことができて

感無量でありました

この 物語に 込められた 人たちの いのちが 思いが よりよく 伝わるために どうしたらよいのだろう なんて

『あん』サポーターズも立ち上がりて

助さんアトリエで 決起集会あったりもして

でも 駆けつけることもできず

離れたところで こそっと 決意の盃 掲げたりもしたんだっけな

そんな こそっと盃にも ちゃんと 応えて 乾杯など 言うてくださった 助さんの 思い繋ぎたくて

地元 図書館やら 本屋さんやら

あちこちに 本とか お手紙を 送ったりもして

けんもほろろ 無視もあり 

気持ち ぐにゃけたりもしたけど

そういや 助さんも 作品書き上げて 持ち込んだ とある出版社から 始め「いいけどこりゃ売れん」みたいなことで 突き返されるようなことがあったっていってたもんな

こんなことで あきらめちゃいかんな…なんて 奮起

発売日をしばらく過ぎた ある日

つてのつて とはいえ いきなり 店長さんに お手紙に 出してしまってた 仙台 あゆみブックス 一番町店…

今日も 変化なしなのかな…と 覗きにいったら どん♪と 『あん』平積みしてくださっていたのでした

もしかしたら わたくしが 手紙なんて 出さなくても ゆくゆくは 仕入れるつもりだったのかもしれない…でも

のちのち お目にかかりに参ったとき

「あ…いろいろ ありがとうございます」と 一言

多くを語らずに にっこり笑っていってくださった 栗原さん♪

それ こちらの台詞ではないですかっ♪と 涙にじんでしまったのでしたよ

そんなこんな 思い入れもあるもんで

大切に 封切りと共に 見届けたかったものの

ぴちの 行方不明以来 心身ぐらぐらでしたもんで

停滞…

んで 本日やっと たどり着いた感じ

原作と また どこか違った 手触り

でもそれは 小説を なぞるでなく 離れるでなく 

きちんと 映画の言葉と形になって 新しく 生まれたのだな と 思う

『あん』の種 また 受け渡されましたね

冒頭あたりからの 永瀬正敏さんの 駄目っぷり(役柄) 煮崩れた感じが なんとも ぐっとくるほどに なまなましくて

河瀬直美監督の 作品作りの 真骨頂 のっけから!と ぐぐぅ と 胸のうち 鷲掴みにされましたる(かつて『朱花(はねづ)の月』や 『もがりのもり』で へとへとになるような 心かきみだれたことありました…ははは)

樹木希林さんは もちろん 役者さんたちの そこに生きてるものとしての 過不足ない 立ち方

締めの 台詞も 目の光も

素晴らしかった
 
しかし それより何より

エンドロールクレジットで
 
原作 ドリアン助川(ポプラ社)という 文字に 

どわわわわ~ん!と 涙また 流れて

なんだこの 思い入れの重たさ 精神的 癒着ぶり…とかも 思いましたよ

もすこし 冷静になって 観たいな

原作知らない人や 思い入れないまんま 観られたかたの感想が知りたいな…なんて

やはり 寄り寄りに よった 立場みたいなもの 

じぶんとしては すこぅし 邪魔くさい

前から三番目の席で 通常生きてる人の サイズとは 思えない画面でもあったので

もう少ししたら 

もっと 後ろで 観たいよな と 思う

公式ブック…売り切れですて

映画館スタッフの方々 分業制で 質問してから 答えが帰ってくるまで 偉く時間がかかったりもして

もう少しこじんまりとした 映画愛に満ちあふれたところで 上映してもらいたい気持ちもありつつ

こんな風に いろんな人が出入りする こじゃれたショッピングモールで…てのも 

思いがけない人の目にも触れて

よいのかもしれないね

広がっていくとよいな と 思う

やきもきしなくても もう ちゃんと いろんな 手が 差しのべられて

受け渡されてゆくのだろうけれど…

おめでとう…の 盃など こそっと 掲げた 夕暮れ時でした

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