アクシデントも味方につけて

『線量計が鳴る』

二時間の 一人 朗読劇

正直 耐えられるのかしら と 不安もあった

聴くことばだけで 受け取るのに 難あり…と

避け勝ちだったし…

しかし そんな思いも いつしか 忘れた

開演寸前 機械の故障が 勃発

開演が 5分ほど押してしまい

しかし 復活を待つ余裕はない

はじめのご挨拶的なところ 助さん こと ドリアン助川さんが なさることになってて

しかし 助さん そのあとの移動予定のため エンジンかけた車が 待機しているような ギリギリ状態

これ以上 延ばせない

その機械は 朗読の中に出てくる 専門用語などを 分かりやすく受け取ってもらうための 映像投影だったのだけど

ま 無いと何にも始まらないわけでもないわけではない と 開演踏み切り

そんなこんなの事情とか

日本ペンクラブにて 中村敦夫さんと 助さんとが 公演に結ぶきっかけの話を

愉快に くすぐるように お話しして

その 助さんが やわらげた空気を そのまんま受け取った 敦夫さんが

故障を逆手にとり

むしろ 味方にして

決して 笑っていられる内容でもないのに

笑いさえ生み出しつつ

隣に住んでる おんちゃんが 語りだした風に

その場を包みこんでゆく

誠実に 取材を積み重ねた あれやらこれやら

講演的な情報量にかかわらず

ドラマチックな感傷に 寄りすぎず

伝えねばならないという 熱量の推進力みたいなものに

ぐいぐいとひっぱられた

すごいな…

いろんなこと あらためて 思い直す ひとときでありました

全国各地に 呼ばれて おられるとか…

じわじわと ひろがり 伝わるといいな

まだまだ終わっていないこと

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