午後5時に 叫ぶこどもであった

どこから来るのでしょうね
寂しいなんてな 感情は
昔から 人といればいるほど さびしい などと思って 困った
午後5時
お友だちが帰らなくてはならない…と
そわつくお寺の鐘を
聴こえなければ帰らないのではないか…などと思い付き
鐘が鳴るか…という瞬間に大声で叫んだりしておった馬鹿こども
幼き日のわたくし
皮膚という境界線があるかぎり
ひとは 一個でしかいられなくて
それは 融合したいのに叶わぬ 不足感なのか
思い通りにいかない 失望感なのか
もっとほしいと欲張って 得られない 欠落感なのか…
原因がわかればまだしも
なんやらよくわからん 寂寥感みたいなもんが
しみしみしみと 染みてくると
また これは 別の 物質に近いものでもあるのかしらなどと
腹の足しにもならぬことを ふと思う
そんなとき
草ぐさの間に 裸足で降り立ち
ひたすらに 咲いておれば さみしさなど 生まれぬのであろうか などと
本気で思いめぐらせたりもする
難儀な わたくしの 脳細胞であることよのぉ

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