改めて 繋いでいこうと思う

はっきり 声を 聴いたわけではない

そんな感受性も なかろうに

でも ひとり 窓のない部屋で うたた寝していたときに

耳元で ささやく声を聴いたような気がしてた

夢だったのだと思うけど

なにいってるかわからないよ ちかくにいくよ 響かせられないなら このからだをお使いよ…なんて

ゆめうつつの狭間で 応えたりした

そんな夢ともつかぬ ひとときのせいでもないのだけど

帰り道に まとわりつく 眠気を 流しに 野蒜海岸へ寄った

なにするでもなく

暮れゆく 山の端を 眺め

砂に 波に 風に触れて

しばらく なにかを 鳴らしていた

復興途上の 海岸

この間見た 鳥居は

夢のように 消えていた

きっとまた 新しく よろこびがうまれてゆきますように

いったもの

いるもの

くるもの

交差するような 潮風のなか

改めて 繋いでいこうと思う

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