腹這うて 本を読む

昨日の昼下がり

腹這うて 本読みながら 用いたカップは

なんだかやたらと キラキラしてるやつ

ごーるでんふぁんたじーなごやちゃいな…と 読める文字

色ちがい 五客

前に住んでた家の 茶箪笥奥に 鎮座しておって

とっておきのよそゆきのかっちょつけるときにだけ

登場してた

一~二度 お客様のお相伴みたいなので

レモンティーとか サイフォン珈琲とか 飲んだことあるかもしれない

今も サイドボードに 入れっぱなしになってて

サイドボード内の 塗料なのか 湿気なのか

長年使っていなかったための

めたり とした 感触

あまりに不憫なんで

洗って 用いてみた次第

きらきら七色

なんか 気恥ずかしくなるくらいの ファンタジー

でも そんなに薄っぺらい感じでもなく

飲みやすい 唇の あたり具合

腹這いになって 飲んじゃ 失礼だわね なんて

誰にか 何にか 謝ってみたりもする

今 読んでおる本のうちの 一冊は『あいまいさを引きうけて 日常を散策するⅢ』清水眞砂子 著(かもがわ出版)

日常を散策するシリーズ ⅠとⅡも あるはずなのに

hontoさんでは 入手できませんになってて

おいおいおい!と 突っ込みたくなったものの

おじと 従兄が おる かもがわ出版だから

もしや 在庫あるかな?と 訊こうか訊くまいか 迷って

まぁ でも まずは Ⅲからでも 読み終えてからにしよう と 思ってたとこ

清水眞砂子さんには 30年ほど前 生身で お目にかかっている

落合恵子さんのクレヨンハウス主催の サマーカレッジの 講師のお一人だった

つまごいだったか?

結構な 台風近づいているとき

電車も とまってしまって

たどり着けないかも…の 不安で

駅から タクシーに 乗ろうと

長い長い列を 待っていたとき

「もしかしてサマーカレッジへ行かれますか?相乗りしません?」と 声をかけてくれた人がいて

あろうことか それは サマーカレッジでの 宿泊の 同室になるはずの人で

100人超える参加者の中の 同室かよ!?と

あまりの 偶然に 感動したりもして

そんな ただならぬ 幕開けの 記念すべき サマーカレッジデビュー

クレヨンハウスさんの 計らいで 同年代の人たちを 集めてくれた 部屋割りだった

そのなかに 清水眞砂子さんの 講座だけを 目的に参加した 「愛ちゃん」とも 同室になり

同い年のなか 彼女だけが 1つ2つ 年下で

でも 飛び抜けて しっとりと落ち着いて

とてもとても しっかりとした考えをもって生き抜いてきている人だった

夫婦別姓 合成界面活性剤全面拒否生活 納得いかないことはとことん追求する…

そんな 彼女に 大いに 影響を受けたのだった

参加者ほとんどが 熱狂して参加していた 新沢としひこさんと トラ屋帽子店の 夜のコンサートも

「私 静かに過ごしたいの…あとで 清水眞砂子さんと お目にかかれそうだし…」と

一人 部屋に 残って 本を読んでいたのだったな

清水眞砂子さんというと 真っ先に

石鹸シャンプーで 洗った 黒髪を 椿油を染み込ませた 柘植の櫛で 櫛梳る 愛ちゃんの 姿を 思い浮かべてしまう

まぁ そんな 清水さんそのものへのイメージより 愛ちゃんを 思ってしまっていたのだけど

この本をめくるたびに

んあああぁ!それそれそんなかんじのことおもってたのことばになかなかできなかったの!の 大行進

「あいまいさを引きうけて」ということばが

なんとも しなやかに より深く 受け止めるためのことであるか!と

はじめの いち にぺーじで ぞわぞわぞわ と 感動の 波が せりあがってしまっており

うわぁ

素晴らしい出会いありがとうございます

なんで 入手できませんのまんまか 理解できない

頼むよそこんとこ

そんな あちこち思いが 弾けとぶ

じっとしてても 心忙しい 昼下がりなのでした

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